いつもわたしたち人間に癒やしを与えてくれるネコちゃんやワンちゃん。
人間と動物の歴史で言うと、
たとえば人間と犬の付き合いは、1万2千年前には始まっていたと言われています。
そんな癒やしを与えてくれるワンちゃんやネコちゃんに、
じつはわたしたちの知らない危険が潜んでいることはご存知でしたか?
そこで最近、海外で起きた事件を一つ紹介させていただきます。
おすぎくん
五右衛門
目次
アメリカで幸せに暮らす夫婦に起きた悲劇
2019年5月、
二人は結婚して32年、幸せな夫婦生活を送っていましたが悪夢に襲われます。
ドバイでの休暇を終えて家に帰ってきた次の日の夜、
奥さんのマリーさんに突然の高熱、そして背中や手足に激痛がカラダを走りました。
そして次の日の早朝、
自分で歩くことのできないほど意識が朦朧になり、旦那さんが病院へ連絡し緊急搬送。
病院につく頃には手足が紫色になり壊死し始めていたのです。
さらに次の日には昏睡状態になり、
最終的に「手足を切らなければ命は助からない」と医師から告げられます。
最終的に命は助かったもののマリーさんが目が覚めた頃には、
手足がなくなっているという悪夢が起きたのです。
ではマリーさん襲ったモノは何だったのか?
それは、
「カプノサイトファーガ・カニモルサス」です。
おすぎくん
五右衛門
カプノサイトファーガ・カニモルサスだったのだ。
カプノサイトファーガ・カニモルサスとは?
この”カプノサイトファーガ・カニモルサス”は、
いまから44年前の1976年にアメリカで初めて報告された細菌で、
犬や猫の口の中に存在し、
・犬は82%
・猫は64%
この細菌を持っていると報告されている。
じつはマリーさんのカプノサイトファーガ・カニモルサスの感染経路は愛犬によるテイラーにものだったのです。
ではどのように感染したのか?
一般的にこの菌は犬や猫によって、
傷口をなめられたとき、噛まれたときに感染すると言われており、
じつはカリブ諸島で旅行の最中、マリーさんはホテルのカードキーで誤って自分の手を切ってしまっていたのです。
その後、旅行から戻ったマリーさんの手を愛犬になめられたことにより感染してしまったとされています。
このカプノサイトファーガ・カニモルサスの致死量は20%と言われており、
日本では1996年~2018年までで発症した例は106件で、106件のうち21人の死亡が確認がされています。
本来であればこの感染症になる人はごく稀で、
一般の人がかかるケースは一部の人を除いてほとんどありません。
ではその一部の人とは?
五右衛門
おすぎくん
カプノサイトファーガ・カニモルサスに感染しやすい人
感染しやすい人、それは免疫力が低下している人です。
たとえば、
- 疲れている人
- 高齢者
- 糖尿病患者
- アルコールをたくさん飲んでいる人
など発症しやすくなります。
本来、健康な人であればカプノサイトファーガ・カニモルサスが体内に侵入したとしても、
免疫機能が働くため体内をめぐる前に消滅する場合がほとんど。
しかし今回、
マリーさんの年齢は54歳で年齢も高かったため免疫低下により感染してしまったということが考えられたのです。
男性
なんて思ったそこのあなた、油断は危険です。
若くても疲れていたり、腸内環境が悪く免疫力が低下するときだってあります。
そこで万が一ペットに噛まれたり、傷口をなめられたときにはどのように対策をしていけば良いのか?
厚生労働省がその対処法について解説してくれています。
おすぎくん
カプノサイトファーガ・カニモルサスへの対処法
厚生労働省のホームページによると、
- 動物との過度のふれあいは避ける
- 触ったら手を洗う
- もし噛まれたり引っかかれたら傷口を流水と石鹸で流す
んっー、癒やしを与えてくれる「ペットとの過度ふれあいを避ける」って複雑な気持ちですが、
それ以外にも「手を洗う」、
最近コロナウイルスが流行っており、
ニュースを見るたびに手洗いをしっかりするということを強調していますよね?
やっぱりは手洗いはしっかりすることはとても大事なことなのですね。
そして「噛まれたりひっかかれたら傷口を流水と石鹸で流す」、
体内に菌が流れないように防止しようということですね。
まとめ
このようにわたしたちが何気なくしている行動には隠れた危険が潜んでいる場合があります。
そして今回のケースでは、
癒やしを与えてくれるワンちゃんやネコちゃんでした。
ただこのカプノサイトファーガ・カニモルサスの発症は本当にごく稀なので、
「こういった危険もあるんだよ」と記憶にとどめてもらえたらと思います。
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